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2016/08/02 up

新・医療費控除「スイッチOTC薬控除」って?

text by 岸本良太

お金と薬

2015年末に閣議決定された「平成28年度税制改正の大綱」では、「セルフメディケーション(自主服薬)推進のためのスイッチOTC薬控除の創設」がうたわれています。「新医療費控除」ともいえるこの制度について、個人事業主がどんなメリットを得られるのかを解説します。

そもそもスイッチOTC薬って?

「スイッチOTC薬」とは、大雑把にいえば、薬局やドラッグストアで購入できる医薬品のことです。

もともとは医師の処方でしか手に入らなかった医薬品のうち、成分の有効性や安全性などに問題がないと判断され、薬局の「カウンター越し」(OTC=Over The Counter)に売られるように「スイッチ」されたものが「スイッチOTC薬」と呼ばれます。

従来の医療費控除との違いは?

従来の「医療費控除」は、年間10万円以上(年間所得が200万円未満の場合は所得の5%以上)にならないと適用できません。そのため、入院などがともなわない限り、縁遠い制度でした。

一方、「スイッチOTC薬控除」は年間1万2,000円を超える場合に適用できるため、対象者数が一気に増えるものと見込まれています。ただし、「スイッチOTC薬控除」と「医療費控除」は同時に適用できません。確定申告前に、前年の医療費がいくらかかったか、どんな医療費が多いかを確認しましょう。

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適用の条件は?

「スイッチOTC薬控除」は、「適切な健康管理のもとで医療用医薬品からの代替を進める」という観点から、セルフメディケーション(自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること)を行うことが適用要件になっています。具体的には、次のいずれかを行っていることとされています。

(1)特定健康診査(いわゆるメタボ健診)
(2)予防接種
(3)定期健康診断(事業主健診)
(4)健康診査
(5)がん検診

また、控除の限度額は8万8,000円です。

さっそく2016年度からの適用を検討しよう! と考えた個人事業主の方もいるかもしれませんが、実はこの制度は2017年度から開始するもの。開始に備えて、医療費の内訳を再確認してみてもいいかもしれません。

(岸本良太+ノオト)