> マルナゲとは?

2017/06/12 up

公認会計士と税理士の違いは? 個人事業主はどんなことを相談できる?

text by 寺倉大貴

説明する男性

会計士と税理士は、同じ業種のように思われがちですが、業務内容も得意分野も違います。それぞれどんなことをアドバイスし、解決してくれるのでしょうか。個人事業主にありがちな相談の具体例も交えつつ解説します。

 

会計士と税理士の使命と主な業務内容

■会計士
【使命】
公認会計士は、「監査」および「会計」の専門家です。独立した立場から、企業などが作成した決算書など財務に関する情報の信頼性を確保。それにより、企業などの公正な事業活動、投資者および債権者の保護等を図り、ひいては国民経済の健全な発展に寄与することを使命としています。

【業務内容】
・監査…… 企業、学校、公共団体などの財務情報の適正性について意見し、その信頼性を保証する。
・財務書類の作成…… 貸借対照表、損益計算書などの作成。
・経営相談…… 会社の経営戦略や組織再編、企業再生などに関する相談に応じる。
・税務業務…… 税理士登録し、税理士会に入会することにより、税理士と同様の業務をすることもできる。

会計士の主な仕事は監査です。監査とは、企業などが作成した決算書を確認して適正性を証明することを指します。会計士は税理士登録をして税理士会に入会すれば、税理士と同様に税務業務も行えますが、会計士の強みは監査業務です。監査業務を行う会計士は会計に精通していることから、経営相談なども行うことができます。

 

■税理士
【使命】
税理士は、「税務」の専門家です。独立した立場から、申告納税制度の理念に沿って、税に関する法令に規定された納税義務の適正な実現を図ることを使命としています。

【業務内容】
・税務代理…… 確定申告、税務調査の立会い、税務署への申立てなどを事業主の代理人として行う。
・税務書類の作成…… 確定申告書、相続税申告書、青色申告承認申請書などの提出書類の作成。
・税務相談…… 税金のことに関する相談に応じる。
・会計業務…… 税理士業務に付随して財務書類の作成、会計帳簿の記帳代行などを行う。

税理士の業務は、税金関係全般を対象としています。 税務業務に付随して会計業務を行うこともできますが、税金に精通しているのが税理士の特徴。よって、強みは税務業務にあるといえます。

 

会計士と税理士には何を相談すればいい?

会計士と税理士は、いずれも会計業務、税務業務をすることができます。しかし、それぞれ得意分野が違います。会計士は財務のプロ、一方の税理士は税務のプロ。会計業務や税務業務の相談をする際は、委託したいのはどちらの分野の業務なのかが、一つの基準になります。

・会計士にお願いしたい財務上の相談
会社の資金や在庫を管理してほしい、コストカットなどで利益を最大化するにはどうすればよいのかアドバイスがほしい、今後の事業戦略を一緒に考えてほしいなど。

・税理士にお願いしたい税務上の相談
税金を払い過ぎていないか、もしくは払うべき税金をちゃんと払えているのかチェックしてほしい、自分に合った具体的な節税方法について教えてほしいなど。

もちろん、会計士であっても税務に精通している人、税理士でも財務に精通している人、なかには財務や税務のコンサルティング業務を得意とする会計士、税理士もいます。

 

会計士、税理士へ依頼する費用は決して安くはありません。そのため、自分に合った人をしっかり選びたいですよね。相談先を探す際には、ホームページなどでその会計士、税理士の強みをしっかり把握することをおすすめします。

その上で、自分が求めていることを実現してくれそうな人をピックアップし、電話や直接事務所に訪ねて何人かと話をしてみてから、信頼して業務を任せられる人を選びましょう。
(寺倉大貴+ノオト)